スタディサプリ小学・中学講座 -小学生の勉強から高校入試まで
4.5
スクリーンショット
長所と短所
長所
- 学年や学習レベルに合わせて講座を選びやすい
- 短時間の動画授業で、すき間時間にも取り組める
- 英語・数学・国語など主要教科をまとめて学べる
- 保護者が学習状況を確認しやすい機能がある
- 高校入試を見据えた学習へ段階的につなげられる
短所
- 継続利用には月額料金がかかり、無料範囲は限られる
- 動画中心のため、通信量や端末の空き容量に注意が必要
- 自分で計画を立てられない子には習慣化が難しい
- 記述問題の添削や個別指導は物足りない場合がある
- 対象講座や機能によって利用できる端末条件が異なる
小学生の算数や国語から中学校の定期テスト対策まで、家庭学習を一つの場所にまとめたいなら、スタディサプリ小学・中学講座はかなり現実的な選択肢です。私が使って感じた一番の魅力は、勉強を始めるまでの面倒が少なく、短い時間でも「今日はここまで進めた」と区切りをつけやすいことでした。
一方で、これだけで誰でも成績が上がるタイプのアプリではありません。映像授業を見て理解したつもりになりやすく、問題を解く時間を自分で確保しないと効果が薄くなります。紙の教材や学校のワークを完全に置き換えるというより、授業の復習、苦手単元のやり直し、定期テスト前の整理に強い家庭学習の土台として見るのが、私には一番しっくりきました。
授業を見るだけで終わらせない使い方が重要
このアプリは教育分野の学習アプリで、Recruit Co.,Ltd.が開発しています。小学生向けでは算数と国語に取り組めて、中学生向けでは学校の定期テストを意識した学習に進めます。学年が変わっても同じ学習環境を使いやすいので、子どもが小学生のうちから使い始め、中学校に入ってからも続けたい家庭に向いています。
授業は、教科書を読むだけでは理解しにくい部分を、説明を聞きながら整理したいときに役立ちます。特に算数や数学では、式の立て方や考え方を順番に確認できるため、答えだけを見て終わるよりも納得しやすい印象です。国語も、文章問題を何となく読むのではなく、設問の見方を意識するきっかけになります。
ただし、動画を再生したこと自体を勉強の完了にしないことが大切です。私は、授業を見た直後にノートを閉じて、説明されていた例題を何も見ずに解き直す流れをすすめます。ここで手が止まるなら、理解が足りない場所がはっきりします。もう一度授業を見るより、間違えた式や答え方を短く書き残すほうが、次の学習につながりやすいです。
中学生なら、定期テストの二週間前から使い方を変えると効果を感じやすくなります。最初の数日は授業を見て範囲を確認し、その後は学校のワークで解けなかった問題と同じ単元に戻る、という順番です。アプリだけを先に進めるのではなく、学校の進度と照らし合わせることで、テスト対策がずれにくくなります。
私が便利だと思ったのは、勉強を始めるきっかけを作りやすい点です。机に向かうまでに教材を探したり、どこから復習するか悩んだりすると、子どもはすぐに別のことへ気持ちが向きます。このアプリなら、今日は算数のこの単元、今日は英語や数学のこの範囲というように、最初の一歩を決めやすいです。
さらに、学ぶと育つ学習ゲームの「サプモン」が用意されているため、勉強習慣を作る入口としても使えます。ゲーム要素があるからといって、学習内容そのものが自動的に身につくわけではありません。それでも、毎日アプリを開く習慣がまだない子どもにとっては、始める理由になることがあります。私は、ゲームを長く続けることではなく、授業や問題演習へ移る合図として使うのがよいと感じました。
家庭で続けるための具体的な流れ
小学生の場合、最初から長時間の学習を求めるより、短い授業と少量の問題を一組にするほうが続きやすいです。たとえば、帰宅後に算数の授業を一つ見て、ノートに計算や考え方を書き、最後に間違えた問題だけ印をつけます。翌日はその印を見直してから国語へ移ると、前日の内容が流れずに残ります。
国語では、答えを覚えるだけにならないよう、本文のどこを根拠にしたかを言葉にさせるのがおすすめです。保護者が横につき続ける必要はありません。「その答えは本文のどこから分かったの」と一度聞くだけでも、読む姿勢が変わります。アプリを先生の代わりにするのではなく、家庭で会話を生む材料として使うと、受け身の視聴になりにくいです。
中学生は教科ごとに役割を分けると使いやすくなります。数学は授業で解法を確認してから学校の問題集へ進み、理科や社会は用語の整理に使い、国語は文章の読み方を復習する、といった具合です。全教科を毎日均等に進めようとすると負担が大きくなるので、学校で直近に扱った範囲と、本人がつまずいた教科を優先するほうが現実的です。
もう一つのコツは、保護者が進捗の数字だけを見ないことです。何本見たかより、どの単元で止まり、どんな間違いをしたかのほうが重要です。週末に子どもへ「今週は何が分かるようになった」と聞き、答えられない場合は、視聴量に対して確認が足りない可能性があります。記録を細かく管理するより、次にやる内容を一つだけ決めるほうが、家庭内の負担も抑えられます。
通常の教材や塾と比べたときの位置づけ
紙の通信教材と比べると、説明を聞いて理解したい子どもにはこちらのほうが入りやすいです。分からない単元へ戻る心理的な負担も軽く、学校を休んだ日や、授業中に集中できなかった日の補助として使えます。反対に、手を動かして書く量や、教材を毎月決まった順番で進める仕組みを重視する家庭なら、紙の教材を中心にしたほうが管理しやすい場合があります。
塾と比べると、時間や場所の自由度が大きな強みです。送迎が難しい家庭、部活動や習い事で帰宅時間が変わる子どもなら、自分の都合に合わせて取り組めます。ただ、先生がその場で誤解を見抜いてくれるわけではないため、質問をすぐ口にできる子や、周囲の緊張感がないと勉強できない子には物足りなさが残ります。
無料の動画や検索で見つかる解説と比べると、学年や教科に沿って学習を組み立てやすい点が違います。無料動画は一つの疑問を解決するには便利ですが、次に何を学ぶかを自分で判断しなければなりません。このアプリは、単発の説明を探すより、学校の学習を継続的に補う目的で使うほうが価値を出しやすいです。
気になった弱点と、向かない子ども
最大の弱点は、学習の主体性を完全には代わってくれないことです。映像授業が分かりやすくても、子どもが再生だけを繰り返せば、問題を解く力や答案を書く力は伸びにくいです。保護者が毎回つきっきりになる必要はありませんが、少なくとも週に何を学び、どこで間違えたかを確認する時間は必要です。
また、スマートフォンやタブレットで使える気軽さは、集中を妨げる要因にもなります。通知や他のアプリが気になる環境では、授業の途中で注意がそれます。学習前に端末の余計な表示を切り、机の上には必要なノートと筆記用具だけを置くなど、使う側で環境を整えたほうがよいです。これはアプリの機能だけでは解決できない部分です。
ゲーム要素も、子どもによって受け止め方が分かれます。サプモンをきっかけに勉強を始められる子がいる一方、ゲームの部分だけを楽しみ、授業に戻りたがらない子もいます。その場合は、ゲームを最初のごほうびにするのではなく、授業と問題を終えた後の短い区切りとして扱うほうが、目的がぶれません。
受験対策についても、これ一つで学習計画のすべてを任せたい家庭には慎重な判断が必要です。高校入試を目指す中学生には、学校の成績、地域の出題傾向、過去問題、記述の添削など、映像授業以外の準備も関係します。基礎の理解や苦手単元の復習には使いやすいですが、答案を第三者に見てもらいたい場合や、細かな進路相談を求める場合は、塾や個別指導を組み合わせたほうが安心です。
料金と利用前に考えたいこと
基本的には無料で始められますが、アプリ内には一アイテムあたり二千八百円の購入があります。家庭で使う前に、子どもがどこまで利用できる状態なのか、購入が必要になる場面を保護者が確認しておくと安心です。無料で試すつもりでも、学習を続ける段階で費用の考え方が変わる可能性があるため、子ども任せにせず家庭で決めておくのがよいと思います。
対象年齢は三歳以上で、対応する最低OSは九です。小学校低学年から中学生までを意識した内容ですが、年齢が対象内だからといって、全員に同じ使い方が合うわけではありません。低学年なら保護者が一緒に画面を確認し、中学生なら本人が自分で計画を立てるなど、学年に応じて関わり方を変える必要があります。
アプリの現行バージョンは二十六点二点ゼロです。端末へ入れる前には、子どもが普段使っている端末で画面の見やすさや操作感を確認しておくと、始めてからの戸惑いを減らせます。特に長い説明を聞くのが苦手な子は、短い区切りで休憩を入れられるかどうかを家庭のルールとして決めておくと続けやすいです。
どんな家庭なら力を引き出せるか
このアプリが特に合うのは、学校の授業で一度聞いた内容を、自分のペースでもう一度整理したい子どもです。分からないところを人に聞くのが苦手でも、説明を繰り返し確認できるため、置いていかれた感覚を減らせます。毎日決まった時間に塾へ行くのが難しい家庭にも、使う時間を調整しやすい点が助けになります。
小学生の家庭では、勉強嫌いを一気に直す道具としてではなく、「帰宅したら一つだけ取り組む」という習慣づくりから始めるのがよいです。サプモンを入口にしても構いませんが、最終的には授業、ノート、問題の順に進む流れを作ることが大切です。保護者が正解を教えるのではなく、どこまで自分で考えたかを聞くと、学習の主導権を子どもへ渡しやすくなります。
中学生の家庭では、テスト前の弱点発見に向いています。学校のワークを解いて間違えた単元をアプリで確認し、再びワークへ戻るという往復が効果的です。最初から全範囲を見直すより、間違いの多い場所を絞ることで、部活動や他の予定がある時期でも使いやすくなります。
逆に、勉強時間を第三者に管理してほしい子、すぐ質問できる先生が必要な子、書く練習を中心にしたい子には、単独利用をすすめにくいです。そうした場合は、塾、家庭教師、紙の問題集などを主役にして、このアプリを説明の補助に回すほうが合っています。大切なのは、人気や評価だけで選ばず、子どもがつまずいている場所に合うかを見ることです。
使って分かった総合的な評価
平均評価は四点五で、評価数は千四百件ほどあります。利用者が多く、インストール数も十万件を超えています。数字だけで相性までは判断できませんが、家庭学習の選択肢として検討されている理由は理解できます。授業の分かりやすさ、学年をまたいで使えること、学習を始める手軽さが一つにまとまっているからです。
二〇二二年一月十日に公開された教育アプリとして、現在も小学生の学習から中学生の定期テスト、さらに高校入試を意識した復習まで幅広く使える立ち位置にあります。私は、勉強の内容をすべて任せるアプリというより、子どもが自分で復習へ戻るための道具として評価します。
おすすめできるのは、授業を見た後に必ず手を動かす家庭です。一つの授業、数問の演習、間違いの確認という小さな流れを毎回作れば、無料で始められる手軽さが大きな利点になります。反対に、動画を見るだけで学習を終えたい場合や、進路相談まで一つのサービスに求める場合は、期待と実際の差が出やすいです。
私なら、小学生には習慣づくりと基礎の復習、中学生には学校ワークと組み合わせた定期テスト対策としてすすめます。塾の代わりと決めつけず、必要な場面では紙教材や先生のサポートも足す。その使い分けができるなら、スタディサプリ小学・中学講座は、毎日の勉強を始めるハードルを下げてくれる、実用的な学習アプリだと感じました。

























